「フクロオオカミ」   2010 イラストボードにアクリルガッシュ

約30000年前に先住民族アボリジニが持ち込んだ野生犬ディンゴとの競合と、その後の環境変化で、フクロオオカミは徐々にその数を減らし、約1000年前オーストラリア大陸とニューギニアでは姿を消してしまった。
唯一ディンゴのいなかったタスマニア島に生き残っていたフクロオオカミも、19世紀半ばのヨーロッパ移民達によって「ヒツジ喰い」とレッテルを貼られ、「吸血獣」と誤解され、飼い犬からジステンパーをうつされ、忌み嫌われ、懸賞金付きの駆除対象として20世紀初頭まで徹底的に狩られ続けた。
タスマニアのホバート動物園で飼育されていた最後の1頭が1936年に死亡し、ついにフクロオオカミは絶滅したのである。