「ニホンオオカミ」   2010 イラストボードにアクリルガッシュ

昔から「ヤマイヌ」と呼ばれ、作物を荒らすイノシシやシカの天敵でもあったので、農耕民にとっては大切な存在であった。 「大口の真神」として山間の社ではニホンオオカミを祀るところも多く、彼らにまつわる民話や言い伝えも少なくない。
明治期以降の大きな環境変化と、西洋犬からのジステンパーなどの伝染病により、ニホンオオカミは徐々にその数を減らしていった。
1905年に奈良県吉野郡鷲家口で捕獲された1頭の若オスの記録を最後に、絶滅したとされている。