ユキウサギ・ノウサギ・クロウサギ・ナキウサギ

• ユキウサギやノウサギはペットのウサギ（アナウサギの家畜種）とは別の系統です。アナウサギ類よりも長い四脚を持ち、特に後ろ足はより大きくなっています。穴ではなく草むらに目が開き毛の生えた子供を生みます。（アナウサギは地下の巣穴に目の開いていない裸の子供を生みます。）危険を避けるため、母ウサギは夜にだけ我が子に授乳しに来ます。ユキウサギは夏は褐色冬は白色に毛変わりしますが、ノウサギは一部北に生息するもののみ冬の白化が見られます。ちなみに「白化」とは毛の色素が無くなることで、抜け替わるわけではありません。毛の髄（？）も無くなり中空で保温効果が高いそうです。夏毛に変わる時のみ白い毛が抜け落ちて褐色の毛に生え変わるのです。
• ウサギの足裏には毛が生え肉球は隠れて見えません。（ナキウサギは見えます。）上下の切歯は一生伸び続けますがネズミ類とはその構造が違います。ビタミン摂取のため、盲腸からの柔らかいフンを食べる「擬反芻」は欠かせません。メスはオスよりやや大きく、これは多産のために進化した雌雄差です。（同じ例はヒゲクジラやネズミ・コウモリの一部にも見られます。）繁殖期のオス同士の戦いは凄まじく、鋭い歯でかみ合い蹴り合いの大乱闘です。鮮血や毛が飛び散り、普段は逃げるばかりの弱いウサギのイメージからはほど遠いので、それはそれは驚くばかりです。
• クロウサギは爪が大きく穴掘り名人です。夜行性で四肢と耳が短く原始的なウサギだそうです。一回に一匹しか子供を生まないので、一旦数が減るとなかなか元にもどりません。
• ナキウサギは一見ネズミに似た耳の丸い尾のないウサギです。オスもメスも金属的な声でよく鳴きます。夏の間に餌の植物を地下の巣穴の貯蔵庫に大量に蓄えます。晴れた日にはそれを引っ張り出して乾かすという手の入れようです。






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