コウベモグラの頭骨

食虫目モグラ科ニホンモグラ属 本州産
Mogera wogura (Temminck,1842)



頭骨全長41mm 頭骨幅(頬骨弓幅)14mm 歯式 3/2・1/1・4/4・3/3

ミミズや昆虫類を主食にするため全体的に鋭い歯がずらりと並んだ感じです。食虫目の中でもモグラは比較的歯の機能分化が進んでいて、平たい小さな切歯・大きな犬歯・臼歯と、分かりやすく並んでいます。細いですが頬骨弓がきちんと存在するのはヒミズも同様で、他の食虫目であるトガリネズミ科には頬骨弓がありません。西日本を中心に生息している大型のモグラで地理的変異が大きく、九州山地や対馬のものは小型で、本州中部平野のものは大型になる傾向があるようです。現在、アズマモグラを追いやりながら次第に東日本に勢力を拡大させているようです。

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