ヤマネコ・ハクビシン・アライグマ・マングース

• ヤマネコ２種はベンガルヤマネコの亜種で、胴長短肢、イエネコよりやや大きく、瞳孔は縦に長円形で、原始的なネコのようです。ネコ科全般には小さいながらも鎖骨があり、前足の動きをより柔軟にさせる働きがあります。尚、鎖骨を持つ哺乳類は他にサル・ネズミ・リス・コウモリ・モグラなどがありますが、その他のほとんどの哺乳類はそれを持っていないか、あっても痕跡的なものです。
• ハクビシンとアライグマは雑食性で適応力に優れ、共にその生息範囲を広げていることからもうかがい知ることが出来ます。ハクビシンは前足の第一指が大きく後ろ足は踵まで毛が無いなど、特殊な足裏で樹上生活に適応した動物です。かつて「雷獣」と呼ばれたけものに当たるのではないかと考えられ、在来種説に結びついています。しかし生息地が局所的であることから、江戸時代以前に野生化したという移入種説がやや優勢のようです。
• ジャワマングースは１９１０年ハブ駆除のため沖縄に放されたのが最初で、以後その数を増やし在来の固有種に悪影響を与えています。彼らにとってはハブよりもクイナやクロウサギの方が獲物として魅力的だったのでしょう。救世主だったはずのマングースも今では「駆除」の対象に早変わりです。「楽園」はそう安易に変えるものではないことを、彼らは身をもって教えてくれているようでなりません。



ヤマネコとイエネコ

ヤマネコは鼻面が大きく、瞳孔もイエネコのように細長くなりません。耳先は丸く、裏には決まって白い斑紋（虎状斑）があります。





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