食肉目ネコ科ネコ属
Felis silvestris domesticus
頭骨全長95mm 頭骨幅(頬骨弓幅)68mm 歯式 3/3・1/1・3/2・1/1
ネコ科は最も肉食専門に進化してきた動物です。一噛みで獲物に致命傷を負わす鋭い犬歯と、極力数を減らし鋭利な形に変化した臼歯が特徴です。裂肉歯とザラザラした舌で骨から肉を剥がし、ほとんど噛まずに飲み込むので咀嚼する必要がなくなったからです。そのため吻が極端に短くなりました。出し入れ可能な鋭くまがった爪を持ち、獲物を押さえ込むため前足を柔軟に動かす「鎖骨」を備えた、まさに完璧なハンターです。同じ食肉目イヌ科の仲間とは大きく違い、長距離走行は苦手で主に待ち伏せ型の狩を行います。